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第137話 困難の先の喜び

Author: Aica
last update publish date: 2026-08-10 19:58:00

すると、そこに現れたのは一弥さん……ではなく、綾乃だった。

その姿を見た途端、私の感情は一気に落ちる。

一弥さんじゃなかったという、これほどにない落胆だけではなく、綾乃がまたこれでもかというほど、意気揚々とスタジオに入ってきたことでわかる私への嫌がらせが始まる合図を感じたからだ。

「あれ? RURIさんスタンバイまだあと30分早いですよ? 時間になったら、こちらから呼びに行こうと思ってたんですけど」

「あれ? そうでした?  やだ~私勘違いしちゃったのかも~。でもせっかくなら前の撮影の杏華さん、どんなのか見させてもらおうかな♪」

綾乃とスタッフさんのそのわざとらしい会話で、すぐにわかった。

やっぱり私を偵察に来たのだと。

撮影する順番は事前にモデルにも連絡してあった。

綾乃はラストの撮影。

私はその前の撮影だということは、もちろん綾乃も知っていたことだ。

きっと綾乃は、撮影に失敗している私をあざ笑おうとやってきたか、私が穴を開けて自分が多めに撮影時間をもらえばいい、くらいに考えていたのだろう。

そしてまた猫なで声でスタッフさんに話しかける綾乃。

「どうですか? 杏華さん。ヘアメイクさ
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